獺祭の「等外」とは?安く買えるアウトレット品の味と販売状況を徹底解説

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「酒屋さんで『獺祭 等外』っていう見慣れないボトルを見つけたんだけど、これって偽物?」 「普通よりかなり安く売っていたけど、味が落ちたりまずかったりするのかな…」

ある日、地元の特約店にふらっと立ち寄った時、見慣れた獺祭のラベルなのに「等外(とうがい)」という見慣れない文字が書かれたボトルを発見しました。「えっ、なにこれ?しかもいつもの獺祭よりだいぶお買い得じゃない?」と、最初は私も頭の中にハテナが飛び交いました。

実はこれ、偽物でも怪しいお酒でもありません。旭酒造さんが公式に造っている、言わば「獺祭のアウトレット品」とも呼べる、知る人ぞ知る隠れた人気商品なんです!

この記事では、年間100本以上の日本酒を飲み歩く私が、謎に包まれた「獺祭 等外」の正体や、なぜお買い得なのか、そして「実際のところ味はどうなの?」というリアルな感想を徹底的に解説します。

見つけたら即買いレベルのレア商品ですので、ぜひこの秘密を知っておいてくださいね!


そもそも「等外(とうがい)」って何?偽物じゃないの?

まず一番お伝えしたいのは、「等外は旭酒造さんが造った本物の獺祭である」ということです。

では、なぜ「等外」というマイナスなイメージの言葉がついているのでしょうか?その秘密は、獺祭の命とも言えるお米「山田錦(やまだにしき)」の「等級(ランク)」にあります。

農家さんが一生懸命育てた酒造り用のお米(酒造好適米)は、収穫された後に国が定めた農産物検査を受けます。ここで、お米の粒の大きさや割れの少なさなどによって「特上」「特等」「一等」「二等」「三等」というランク付けがされます。 そして、粒が不揃いだったり、少し欠けていたりして、この一等〜三等の基準から漏れてしまったお米のことを「等外米(とうがいまい)」と呼ぶのです。

農家さんを救うための旭酒造の熱い想い

通常、高級な日本酒を造る酒蔵は、特上や一等といったランクの高いお米しか買い取りません。しかし、自然を相手にする農業において、天候不良などでどうしても等外米が出てしまう年があります。農家さんにとって、等外米が売れないことは死活問題です。

そこで旭酒造さんは、「お米の粒が揃っていなくても、農家さんが一生懸命育てた山田錦であることに変わりはない。私たちの醸造技術があれば、この等外米を使っても絶対に美味しいお酒が造れるはずだ!」と、農家さんを支援するために等外米を積極的に買い取ることにしました。

つまり「獺祭 等外」は、農家さんへの感謝と応援の気持ち、そして旭酒造さんの技術への絶対的な自信から生まれた、非常にあたたかいストーリーを持つお酒なんです。


なぜ「純米大吟醸」と名乗れない?お買い得な理由

「農家さんを助けるために造ったのは分かったけど、じゃあなんでいつもの獺祭より安く買えるの?」と疑問に思いますよね。そこには、日本の酒税法という法律の壁が関係しています。

日本では「等級がついたお米(三等以上)を使わないと、純米大吟醸などの特定名称を名乗ってはいけない」という厳しいルールがあるんです。

つまり、旭酒造さんがいつもの「45」や「39」と同じように、お米を半分以上まで贅沢にピカピカに削り、同じ蔵人たちが同じように情熱を込めて造ったとしても、等外米を使った時点で法律上は一番下のカテゴリーである「普通酒(ふつうしゅ)」と表記しなければならないのです。

ラベルに「純米大吟醸」というブランド名が書けないこと。それが、この「等外」が通常のラインナップよりもお買い得な理由です。 中身は純米大吟醸クラスの造りをしているのに、規格の都合で「普通酒」として世に出る。まさに「超ハイスペックなアウトレット品」と言えますよね!


実際、等外の味はどうなの?まずいって本当?

ストーリーは最高でも、やっぱり気になるのは「味」ですよね。「等外米を使っているから、やっぱりまずいの?」と心配する方もいるかもしれません。

結論から言います。めちゃくちゃ美味しいです。まずいなんてことはありません。

私が実際に「獺祭 等外」を飲んでみたリアルなテイスティングの感想をお伝えします。

香りはあの「獺祭」そのもの!

グラスに注いで香りを嗅いだ瞬間、「あ、これ完全に獺祭だ」と安心します。メロンや青リンゴのような、あのフルーティーで華やかな香りは、等外でも全く失われていません。旭酒造さんの醸造技術の凄さをまざまざと感じる瞬間です。

味わいは少しだけ「ワイルド」?

一口飲んでみると、通常の「45」と比べても全く遜色のない美味しさです。ただ、厳格な目線でじっくりと飲み比べてみると、ほんの少しだけ違いを感じます。

通常盤が「スッと消えるような究極の透明感」だとすれば、等外は「お米の旨味や甘みが少し強めに出ていて、良くも悪くも飲みごたえがある(少しワイルドな)」印象です。お米の粒が不揃いな分、溶け方にムラが出るため、味に奥行きや複雑さが出ているのかもしれません。 ですが、これはあくまで「あえて粗を探せば」の話。何も言われずにブラインドで出されたら、私でも「美味しい純米大吟醸ですね!」と答えてしまうレベルの圧倒的なクオリティです。


【要注意】等外を買う時に絶対に知っておくべき「弱点」

ここまで絶賛してきた「等外」ですが、実は一つだけ、通常盤にはない「致命的な弱点」があります。ここを知らずに買うと、本当に「まずい」と感じてしまうかもしれません。

それは、「味の劣化(老ね)が、通常盤よりも圧倒的に早い」ということです。

お米の粒が不揃いな等外米で造ったお酒は、どうしても成分が崩れやすく、長期間の保存に向いていません。極力「製造年月から数ヶ月以内に飲み切ること」を強く推奨されているようです。(※通常の日本酒は半年〜1年程度は美味しく飲めます)

したがって、等外を買う時は以下の2点を絶対に守ってください。

  1. 買ったらその日のうちに、必ず冷蔵庫(または野菜室)に入れる!
  2. 「もったいないから」と寝かせず、新鮮なうちに早めに飲み切る!

フリマアプリなどで、いつ製造されたか分からない等外が出品されていることがありますが、味が崩れている可能性が極めて高いため絶対に手を出してはいけません。


どこで買えるの?等外シリーズの販売状況と見つけるコツ

「そんなにお得で美味しいなら飲んでみたい!」と思った方へ。実は、等外を見つけるのは少しハードルが高いんです。

基本は「不定期販売」のレアキャラ

等外は「等外米が出た時だけ」造られるお酒です。そのため、通年でいつでも生産されているわけではありません。 基本的にAmazonなどのネット通販で安定して出回ることは少なく、全国の特約店(正規の酒屋さん)などに不定期で入荷されます。

酒屋さんに行って、もし冷蔵ショーケースの隅に「等外」と書かれた見慣れない獺祭を見つけたら、それは超ラッキー!迷わずその日の晩酌用に一本確保することをおすすめします。

「等外 23」という幻の存在も…!

さらに運が良いと、「獺祭 等外 23」という信じられないボトルに出会うことがあります。 これはなんと、等外米を最高峰の「23%」まで削って造ったという、頭がおかしくなりそうな(褒め言葉です)超絶スペックのアウトレット品です。 通常の「磨き二割三分(23)」は高級すぎて手が出ない…という方でも、この「等外 23」なら手が届く価格帯で販売されることが多いので、見つけたら即買い必須の幻のアイテムですよ!


まとめ:等外は「自宅用の究極の晩酌酒」

獺祭のアウトレット品、「等外」について解説しました。

  • 等外とは、農家さんを救うために規格外のお米で造られた本物の獺祭。
  • 法律上は「普通酒」になるため、信じられないほどお買い得。
  • 味は純米大吟醸レベルで最高だが、劣化が早いので冷蔵庫保管&早飲みが鉄則!
  • 不定期販売なので、酒屋で見つけたら超ラッキー!

ギフトとして目上の方に贈るには「等外」という名前が少し不向きかもしれませんが、気心の知れた友人との宅飲みや、自分へのご褒美としての「自宅用の晩酌酒」としては、これ以上ないほど最高のコストパフォーマンスを発揮してくれます。

もしお店で等外が見つからない時は、まずは基本となるスタンダードな「45」から、獺祭の素晴らしいクオリティを体験してみてくださいね!

▼等外が見つからない時は、王道にして最強の「45」をどうぞ!

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