日本酒とスイーツの和のマリアージュ!獺祭に合うおすすめの和菓子

飲み方・おつまみ・ペアリング

「今日はお出かけ先で美味しそうな大福を見つけたから、食後のデザートにしようっと!」 そんな時、一緒に合わせる飲み物といえば、急須で淹れた温かい緑茶やほうじ茶が定番ですよね。ほっこり和む、日本人にとって最高のリラックスタイムです。

でも、もし今夜、少しだけ「大人の非日常感」を味わってみたい気分なら。いつもの湯呑みの代わりに、冷蔵庫で冷やしておいた純米大吟醸「獺祭(だっさい)」と、お気に入りのワイングラスを用意してみませんか?

「えっ?日本酒と甘い和菓子なんて、口の中が甘ったるくなって合わないんじゃない?」 そうびっくりされる方も多いと思います。お酒には塩気のあるおつまみ、というイメージが強いですもんね。

でも実は、和菓子って日本酒の最高のパートナーなんです!江戸時代の文献を見ても、当時からお酒のアテとして甘いお菓子が楽しまれていた記録があるくらい、歴史のある組み合わせなんですよ。 中でも、お水のようにピュアで、メロンや洋梨のようなフルーツの香りを持つ獺祭は、和菓子の奥ゆかしい甘みと出会うと、お茶とは全く違う「華やかでうっとりするようなマリアージュ」を生み出してくれます。

こんにちは!『銘酒探求録』を運営している、日本酒愛好家のたいとです。今回は、和食やお刺身といった定番の枠を飛び出して、大人のティータイムや夜のデザートを格上げする「獺祭×和菓子」の魅惑の世界へご案内します!

なぜ洋菓子より和菓子の方が合わせやすいの?という秘密から、「こしあん・つぶあん」の違いによる銘柄の選び方、そしていちご大福やみたらし団子といった大人気の和スイーツとの絶品ペアリングまで、たっぷりとお届けします。

この記事を読み終える頃には、明日の仕事帰りに和菓子屋さんと酒屋さんの両方に寄り道したくなっているはずですよ!


ケーキより和菓子が合う!?獺祭と「あんこ」が惹かれ合う3つの秘密

「甘いものとお酒」と聞くと、チョコレートやチーズケーキなどを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん洋菓子と獺祭の組み合わせも美味しいのですが、実は「和菓子」には、日本酒とピタリと寄り添うための圧倒的な強みがあるんです。

①バターや生クリーム(動物性脂肪)が入っていない!

洋菓子の多くは、バターや生クリームをたっぷり使っていますよね。濃厚で美味しい反面、この油分が口の中に薄い膜を張ってしまい、繊細な日本酒の風味を少し邪魔してしまうことがあります。 一方、和菓子の材料を思い出してみてください。「小豆、お米(もち米)、お砂糖、寒天」。実はすべてが植物由来(ボタニカル)なんです! 油分をほとんど含まないので、獺祭のクリアな透明感や繊細な香りを全く邪魔することなく、お互いの美味しいところだけをダイレクトに重ね合わせることができるんですよ。

②「お米からできている」という最強の共通点

日本酒は「お米」から造られます。そして、和菓子によく使われる大福のお餅や、お団子、求肥(ぎゅうひ)も「お米(もち米や上新粉)」からできていますよね。 お餅をモグモグと噛み締めると、お米特有の優しい甘みが広がります。そこに、同じくお米の旨味を極限まで引き出した獺祭が流れ込むのですから、合わないわけがないんです!同じDNAを持つ者同士、口の中で出会った瞬間に「初めまして」ではなく「久しぶり!」とハグをするような、究極の安心感が生まれます。

③小豆のコクを、獺祭の「酸味」がスッキリと切る!

あんこの原料である小豆って、特有のコクや渋み(ポリフェノールなど)がありますよね。この小豆の深い風味に、獺祭が持つ白ワインのような「爽やかな酸味」が加わると、お互いのカドが取れて驚くほどまろやかになるんです。 緑茶の渋みが和菓子の甘さをスッキリさせてくれるように、獺祭の酸味が極上のチェイサーとして働いてくれます。


【あんこ編】なめらか?粒々?食感で変わる獺祭の選び方

和菓子の命とも言える「あんこ」。実は、皮を取り除いた滑らかな「こしあん」と、お豆の食感を残した「つぶあん」では、合わせるべき獺祭の銘柄がちょっと違ってくるんです。これがペアリングの面白いところ!

なめらか上品な「こしあん」× 磨き二割三分(23)

職人さんの手で季節のお花などが美しく象られた「練り切り」や、薄皮の「上用まんじゅう」。口の中でサラリと溶ける上品なこしあんには、獺祭の最高峰である「磨き二割三分(23)」を合わせるのが、とびきり贅沢な正解です。

23の極限まで磨き上げられたシルクのような舌触りが、こしあんの滑らかさと口の中で完全に一つになります。あんこの優しい甘みがスッと喉の奥へ消えた後、23が持つ気高いお花の香りがフワッと鼻に抜け、まるで霞(かすみ)のように美しい余韻だけが残ります。心まで浄化されるような、うっとりする組み合わせです。

お豆の力強さを味わう「つぶあん」× 純米大吟醸 45

ふっくらと焼き上げられた「どら焼き」や、薄い衣をまとった「きんつば」。小豆の皮の食感と、豆本来の野性味あふれる風味が力強い「つぶあん」には、お酒側にもしっかりとした「骨格」が必要です。 ここでおすすめなのが、スタンダードな「純米大吟醸 45」

45はお米の旨味がしっかりと残っている元気なお酒なので、つぶあんの濃厚な甘みや小豆の風味に決して負けません。どら焼きの皮の香ばしさと、45のフレッシュな香りが口の中で弾け合って、しっかりとした満足感を得られる「最高の大人の3時のおやつ」になりますよ。


【変わり種編】フルーツやお醤油味も!獺祭が輝く和スイーツ

あんこだけじゃありません!季節のフルーツを使ったものや、甘辛い味付けのものなど、身近な和スイーツと獺祭の「えっ、こんなに合うの!?」と驚くようなペアリングをご紹介します。

①いちご大福 × 磨き三割九分(39)

みんな大好き「いちご大福」!みずみずしいフルーツを求肥と白あんで包んだこのお菓子には、獺祭の中でも特に香りが華やかな「磨き三割九分(39)」を合わせてみてください。

いちごの甘酸っぱい果汁がジュワッと口にはじけたところに、39の「メロンやマスカットのような香り」が流れ込みます。フルーツの酸味とお酒のフルーティーな香りが完璧に同調し、白あんの甘みがそれを優しくまとめ上げてくれるんです。まるで上質なフルーツカクテルを飲んでいるかのような、とっても瑞々しくて可愛いマリアージュです!

②重厚な「羊羹(ようかん)」× スパークリング 45

小豆とお砂糖をたっぷり使って練り上げた、ずっしりと濃厚な甘みを持つ「羊羹」。 この重厚な甘さには、あえてシュワッと弾ける「純米大吟醸 スパークリング 45」の炭酸をぶつけてみるのが、すごくモダンで楽しい飲み方です!

ねっとりとした羊羹を少量口に含み、お茶の代わりに冷たいスパークリングを流し込みます。すると、炭酸の爽快感と心地よい酸味が、羊羹の重たい甘さを一瞬でスパッとリセットしてくれるんです!シャンパンに高級なマロングラッセを合わせるような、ちょっと洋風で洗練された気分が味わえますよ。

③みたらし団子 × 純米大吟醸 45(ぬる燗)

お餅に甘辛いお醤油のタレをたっぷり絡めた「みたらし団子」。 このお醤油の香ばしさと甘辛さには、冷酒よりも、少しだけ温めた「純米大吟醸 45 のぬる燗(35℃〜40℃くらい)」を合わせるのが、私の一番のお気に入り裏技です!

温めることでお米のふくよかさがフワァッと増した獺祭は、みたらしダレのお醤油のコクと奇跡的な相性を見せます。温かいお団子と、温かいお酒。口の中の温度が揃うことで旨味が大爆発を起こして、「このまま永遠に食べ飲み続けられるかも…」と錯覚するほどの幸せなループに突入します(笑)。

④琥珀糖(こはくとう)× すべての獺祭(冷酒)

「食べる宝石」とも呼ばれる、寒天とお砂糖で作られたキラキラ美しい和菓子「琥珀糖」。 外側はシャリッ、中はプルッとした食感が楽しいですが、味自体はとってもシンプルなお砂糖の甘みのみ。だからこそ、繊細な純米大吟醸の味を全く邪魔せず、獺祭の持つアロマを純粋に楽しむための「最高のアテ」になってくれます。 色とりどりの琥珀糖をガラスの器に盛り付けて、ワイングラスに注いだ獺祭と並べれば、おうちのテーブルが一気に華やかで涼しげなバーに早変わりしますよ!


獺祭×和菓子を大成功させるための「ちょっとしたコツ」

最後に、和菓子とお酒のペアリングをもっともっと美味しくするための、簡単なコツを3つだけお伝えしますね。

コツ1:お酒の「冷やしすぎ」に注意!

和菓子(特にあんこ)って、常温でいただくのが基本ですよね。 もし合わせる獺祭が「冷蔵庫の奥でキンキンに冷えすぎた状態(5℃以下)」だと、口の中で和菓子の甘みが冷えて固まってしまい、風味がフタをされてしまいます。 和菓子と合わせる時は、冷蔵庫から出して少しだけ時間を置き、グラスにうっすら水滴がつくくらいの「涼冷え(15℃前後)」まで温度を上げてみてください。お酒の甘みがふんわりと開き、和菓子と優しく手を繋いでくれます。

コツ2:器は「和洋折衷」で遊んでみる

お気に入りのお皿に和菓子を乗せたら、お酒の器はあえて「ワイングラス」を選んでみましょう! 和の伝統的なお菓子と、洋風のキラキラしたグラス。この視覚的なギャップが、非日常のワクワク感を高めてくれます。何より、ワイングラスのふくらみが獺祭の香りをしっかりと集めてくれるので、和菓子を口に含んだままグラスに鼻を近づけると、最高に良い香りに包まれます。

コツ3:横に「温かい白湯(さゆ)」を用意する

日本酒を楽しむ時に大切なお水(和らぎ水)。 和菓子と合わせる時は、冷たいお水ではなく「温かい白湯」や、香りの主張が少ない「温かいほうじ茶」を横に置いておくのがおすすめです。口の中に残ったお砂糖の甘さを温かい水分で一度リセットしてあげることで、次の一口がまた新鮮な感動とともに味わえます。悪酔い防止にもなって一石二鳥ですよ!


まとめ:休日の午後は、獺祭と和菓子で「大人のご褒美時間」を

ケーキより油分が少なくてヘルシーな和菓子と、フルーティーな獺祭が織りなす「和のマリアージュ」、いかがでしたでしょうか。

  • お米からできている和菓子と日本酒は、DNAが同じだから相性抜群!
  • こしあんの滑らかさには「23」、つぶあんの力強さには「45」を。
  • いちご大福のフルーティーさには「39」の香りがピッタリ!
  • 重たい羊羹は「スパークリング」で切り、みたらし団子は「ぬる燗」で旨味を爆発させる!
  • お酒は冷やしすぎず、15℃くらいの少し開いた温度で楽しむのがコツ。

「お酒はお酒、お菓子はお菓子」とキッチリ分けてしまうのは、実はとってももったいないことなんです。 かつての文豪たちが愛したように、上質な甘いものと美味しいお酒を並べてゆっくりと味わう時間は、忙しい毎日を頑張る私たちに、この上ない癒しと心の余裕を与えてくれます。

今度の週末、もし美味しそうな和菓子を見つけたら、ぜひ獺祭と一緒にテーブルに並べてみてください。 「和菓子ってこんなに日本酒に合うんだ!」という新しい発見が、あなたのリラックスタイムをもっと素敵に、そして特別に彩ってくれるはずですよ!

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